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NECで描く、自分の強みを活かすキャリアと“防衛を支える”仕事の価値~中途エンジニア編

NECで描く、自分の強みを活かすキャリアと“防衛を支える”仕事の価値~中途エンジニア編

NEC(日本電気株式会社)は、120年以上にわたり、通信技術やAI、生体認証をはじめとしたテクノロジーを核に、社会を支える革新的なソリューションを提供しています。

その中で、ディフェンスソリューション統括部は、国家安全保障領域における防衛関連システムの設計、開発、運用を担っており、日本の安全と安心を守るプロジェクトに取り組んでいます。


今回は中途採用で入社した当部の山本広太氏にインタビューをさせて頂き、NEC社で防衛事業に取り組むやりがいや魅力、同社の風土についてリアルな意見をお伺い致しました。


インタビュイー:

山本広太(やまもとこうた)

ナショナルセキュリティ事業部門ディフェンスソリューション統括部

第一基盤ソリューショングループ

新しい分野でスキルを活かす決断とNECへの転職

新しい分野でスキルを活かす決断とNECへの転職

――これまでのご経歴と、ディフェンスソリューション統括部に転職された理由を教えてください。


山本氏:

大学院を卒業後、新卒で銀行系のシステム子会社に入社しました。

そこではDX関連のプログラミングを担当していましたが、扱う技術があまりにもニッチで、業務範囲が非常に限定されていました。


4年近く働きましたが、このままでは自分の成長につながらないと感じ、転職を考え始めました。

どうせなら、もっと大きなことに挑戦したいという気持ちもありました。


ちょうどその頃、ニュースで防衛費増額の話題が取り上げられていました。

正直、打算的な理由ではありましたが、新しいIT技術が使われる分野なら防衛だと思いました。

そこから、防衛関連の情報を徹底的に調べていたところ、現在私が担当している空自クラウド※の事業に関する広告を見つけ、その基盤部分を担っているのがNECでした。


転職サイトを見ると、ちょうど空自クラウドの募集が掲載されていたので、すぐに応募しました。


※航空自衛隊が扱う情報システムを、クラウド技術を用いて効率的に集約・統合したシステム


私の出身である宮崎県には、新田原(にゅうたばる)という航空自衛隊の基地があります。

子供のころから航空祭やブルーインパルスをよく見に行っていましたし、空に対する憧れもありました。


ちょうどその頃、映画「トップガン マーヴェリック」も流行っていて、空への関心がさらに高まっていました。

防衛系の仕事に就きたいという気持ちが強く、同業他社の強い領域も意識していましたが、基盤を手掛けているのはやはりNECだろうという感覚があり、志望しました。

――前職の銀行系でも、基盤関連の業務を担当されていたのでしょうか


山本氏:

そうですね、どちらかというと基盤寄りの仕事をしていました。

ただ、完全にプログラミングというよりは、RPAやBPRツールを用いた開発がメインでした。


システムの深層部分に関わるようなC言語や低レイヤーのコードを書くわけではなく、自動化ツールなどの導入・運用を中心に担当していました。


ちなみに、大学院では音の研究をしていて、PCを回してコードを書いたりする作業をしていました。

その経験もあり、ITに触れるのが楽しかったので、「IT業界でならやっていけそうだ」と感じて新卒からSE職を選びました。


また、親が公務員だったこともあって、安定志向で堅実な業界を選んだという背景もあります。


――前職とNECでは、開発スタイルにどのような違いがありますか。


山本氏:

開発のやり方は、前職とNECではまったく違います。

前職ではアジャイル開発が基本で、大体3ヶ月に1本くらいのペースでシステムを作っていました。


一方、NECでは大規模な防衛事業を手掛けているため、ウォーターフォール型の開発が中心で、1つのシステムを完成させるのに3年ほどかけるのが一般的です。

入社して一番驚いたのは、新技術の導入スピードの速さです。


銀行系では、過去のシステムを引き継ぐケースが多く、最新技術の導入には慎重でした。

しかし、防衛分野では状況が違います。


他国がセキュリティ技術や新たなサイバー攻撃手法を次々と取り入れてくるため、こちらも常に最新技術を導入する必要があります。

そのため、最先端技術に触れる機会が多く、仕事の中で新技術を学べる環境にいられるのは、非常に恵まれていると感じます。


NECのような大企業でありながら、フットワークが軽く、新しい技術に柔軟に対応できる点も大きな魅力です。

「やってみよう」を尊重する文化が、エンジニアの挑戦を後押しする

「やってみよう」を尊重する文化が、エンジニアの挑戦を後押しする

――入社して驚いたことはありますか。


山本氏:

転職して全く知らない業種に飛び込んだので、最初はまず先輩の下について学びながら徐々に吸収していくのかと思っていました。


しかし、実際には上司がどんどん新しい仕事を任せてくれる環境でした。

通常は下流の仕事から任されて、徐々に上流の仕事を任せて頂けることが多いですが、入社して2〜3ヶ月後にはお客様とのやり取りを任せてもらえ、空自クラウドのシステムに関する複数の契約を統制する役割を担当させて頂きました。


やりたいと言えば挑戦させてくれる環境があり、失敗しても素直に報告すれば、上司がしっかりフォローしてくれます。

その経験は自分にとって転換期にもなりましたし、今では「自分に話をさせろ!」というくらいのテンションで仕事に取り組むようになり、コミュニケーション能力も大きく向上しました。



――仕事をする上で大切にしていることはありますか。


山本氏:

一番大切にしているのは、お客様との信頼関係です。

お客様からも「失敗してもいいから、まずは正直に言ってほしい」と言われており、隠し事をしないことを心がけています。


実際にお客様は技術に非常に詳しく、私たちも勉強し続けなければ対等に話ができないレベルです。

そのため、週1回頻度で行っているお客様との勉強会のなかで、技術開発した方を招くといった事も行っています。


もしシステムが停止した場合には国防にも大きな影響が出てしまいますので、お客様とは一体となってシステムの完成を目指しています。


――同業他社との違いはありますか。


山本氏:

違いというよりNECの特徴になりますが、フットワークはかなり軽いと考えています。

お客様からの依頼には、まず「一度やってみます」と前向きに引き受けますし、良いシステムがあれば素早く取り入れる柔軟性があります。


風通しが良く、技術で勝負している実感があります。

また、アーキテクチャの構築にも優れていると思います。


考え方の軸がしっかりしていて、その考えを実現するためにはどの技術が必要かというアプローチを取っているので、結果的に非常に美しいシステムを構築できています。

大規模システムに携わるやりがいと、自らの成長を実感できる職場環境

大規模システムに携わるやりがいと、自らの成長を実感できる職場環境

――防衛に携わるやりがいや魅力を教えてください。


山本氏:

開発規模の大きさと、それに伴う責任感の大きさが一番の魅力です。

いわゆるクリティカル系のシステムなので、このシステムが止まると国の安全が危うくなるという厳しさがありますが、それが大きなやりがいにもなっています。


また、新技術に触れられるスピードが速いことも魅力です。

最近では、デジタル庁でも取り入れているパブリッククラウドやSaaS(サース)系の技術も、防衛分野にどんどん導入されています。


国の方針や最新の技術動向にいち早く触れられる点でも、防衛分野は非常に刺激的で楽しいですね。

――ディフェンスソリューション統括部の文化や風土について教えてください。


山本氏:

NECというと古い日本の会社というイメージを持たれるかもしれませんが、そうした堅苦しさは感じません。

自由に意見を言い合い、みんなで協力して取り組む雰囲気があります。


実際に部署のみんなでディズニーシーに行くようなフランクな一面もありますし、上層部とも気軽に話せる風通しの良さがあります。

言いたいことがあれば遠慮せずに発言できる文化がありますが、締めるべきところはしっかりと締めてくれるメリハリもあります。


また、防衛系の他部署とも積極的に新技術に関する情報交換を行っており、常に最新の知見を取り入れながら業務に取り組んでいます。

――エンジニアの方にメッセージをお願いします。


山本氏:

防衛分野は堅いというイメージを持たれがちですが、実際に関わってみると、意外にもフットワークが軽く、自由度の高い環境だと感じています。

堅いイメージがあるからと敬遠している方がいたら、その先入観は捨ててもらって大丈夫です。

最先端技術に触れながら共に挑戦し成長してきたい方をお待ちしています。


この記事の寄稿者

~NEC担当営業より一言~


山本様に取材させていただきましたが、非常に気さくな方々で、会話も弾み、とても楽しい時間となりました。


取材前に抱いていた堅いイメージは、お話を伺ううちにすっかり払拭され、印象が大きく変わりました。

特に印象的だったのは、山本様が中途採用の最終面接を今回インタビューを別途させて頂いた鹿内様に担当していただいたというエピソードで、お二人の想いや志が一致していたことがよく伝わってきました。


また、業務で扱うシステムのイメージを掴むためにどのように学べばよいかお尋ねしたところ、山本様より「映画『トップガン マーヴェリック』を観るとイメージしやすい」と教えていただきました。


実際に映画を観てみたところ、お話の内容が決して遠い世界の話ではなく、ぐっと身近に感じられるようになりましたので、もし私と同じように業務内容に対して漠然としたイメージを持っていて、応募を迷っている方がいらっしゃいましたら、まずは一度お話を聞いてみることをおすすめします。きっと新たな視点が得られるはずです。

熊谷 英治
熊谷 英治

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